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2021年11月1日第7116号

【主な記事】

厚さ7センチまで投函可能
[品川郵便局]第1号の新型ポスト


 eコマースの普及等により、ゆうパケットなどを利用して小型の荷物を差し出す利用者が増えている。 このような状況の中、身近なポストにも差し出せるサービス改善として、都市部を中心に全国で15か所に厚さ7センチまでの荷物を投函できるポストが設置される。
 新型ポストの第1号が東京都の品川郵便局(三上直孝局長)に設置され、10月18日にお披露目された。日本郵便の斎藤貴郵便・物流企画部長が「従来よりも差出口を大きくして、厚みのある郵便物を投函できる新型のポストを設置した。近年、eコマース、フリーマーケットアプリの市場が拡大しており、厚みのある大型の郵便物の差出しが増えている状況」と説明。
 そして「今までは厚さ3センチ程度のものしか入れることができなかったが、7センチ程度のものまで入れられるようなポストを設置することとした。お客さまの差出しやすさの向上とともに、コロナ禍での非対面・非接触というご要望にも応え、郵便局の取り扱い時間にかかわらず24時間差し出すことができるようになる」と意義を強調した。
 品川郵便局に設置されたものが第1号で、10月中に8都道府県15局に新型ポストが順次設置された。利用状況により必要であれば拡大していく方針だ。
 また、三上局長は「eコマース、フリマ市場の拡大を踏まえ、フリマサイトの利用層の多いと思われる地域として選定された。品川局は総世帯10万、人口18万人と品川区の約半数を受け持っている。東京管内においてEC物流系商品の差し出しが非常に多く、収入の3分の1を占めている」と経緯を語った。
 ここ数年、コロナ禍による巣ごもり需要などがあり、定形外郵便物、レターパックの利用が増加している。2020年度、ゆうパック対前年比11%、ゆうパケットが16%と大幅に伸びている。そのような状況を考慮し、厚みのある郵便物に対応したポスト設置となった。


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