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2022年6月6日第7147号

【主な記事】

バス待ち時間を快適に
窓口ロビーを無料開放(北海道 倶知安郵便局)


 倶知安郵便局(〒044-0001 虻田郡倶知安町南一条東1丁目17 渡部穣局長)は、5月20日から、倶知安町(文字一志町長)が運行する「くっちゃんまちなか循環バス(じゃがりん号)」の待合室として、窓口ロビーを無料で開放した。2017年2月に倶知安町と町内の郵便局で結ばれた「地域における協力に関する協定」の取組みの1つ。
 利用時間は平日9時から17時まで。他の時間はゆうゆう窓口風除室が利用できる(窓口営業時間に限る)。
 同日、郵便局に文字町長を迎え、渡部局長、南後志地区連絡会の永井孝博統括局長(喜茂別)、田中祐司副統括局長(倶知安北)が参加して、お披露目式が行われた。この日のために作成された「倶知安郵便局じゃがりん号待合室開設記念」タトウが、渡部局長から文字町長に贈られた。
 文字町長は「じゃがりん号は、多くの方から様々な形で応援いただきながら、手づくりで運行している。今回、ロビーを待合室として使用させていただけることとなり、雨、雪がしのげる箇所が4か所になった。一層利用しやすくなり、大変ありがたい」と感謝を述べた。
 また「これからも町の皆さんに愛着を持って支え育んでいただくことで、市街地における交通の利便を確保していきたい。引き続き郵便局とのコラボも考え、住民の福祉の向上を図っていきたい」とあいさつした。
 渡部局長は「空きスペースを活用して、雨や雪の日でもゆっくりくつろいでバスを待つ環境を提供し、地域で支えるじゃがりん号を応援したいという想いで実施した。天気を気にせず、じゃがりん号で買い物や郵便局に来ていただけると嬉しい」とあいさつ。
 さらに「マイカーで郵便局にお越しの際は、バス停周辺への駐車を控え、郵便局構内の駐車場を利用していただきたい」とバスの円滑な運行への協力に理解を求めていた。
 じゃがりん号は、10人乗りのマイクロバスで、高齢者や乳幼児を連れた主婦層の利用など生活の足として、市街地の東西南北を10系統運行されている。
 安全であればどこでも降りる事が出来、乗車料金は100円(中学生以下は無料)。
 倶知安郵便局前の「郵便局」バス停には一日10~13便が寄っている。バス停から窓口スペースまで、バリアフリー(スロープ)で繋がっていることから、局スペースを活用し支援ができないか、町と調整、相談し、今回の待合室が実現した。椅子、小さな子どもが安全に遊べる「キッズスペース」やコミック本等を自由に読める「じゃがりん文庫」を設置し、待ち時間をゆっくりとくつろげるように工夫されている。


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