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2020年10月5日 第7060号

【主な記事】

災害ボランティアに協力
[秋田県中部地区会]福祉協議会と協定
多発する大災害やコロナ禍に対応


 秋田県中部地区郵便局長会(岡部正彦会長/秋田牛島東)は、秋田市社会福祉協議会との間で「災害等ボランティア確保の連携・協力に関する協定」を9月4日に締結した。

 同日、秋田市社会福祉協議会で調印式が行われ、秋田県中部地区会から岡部会長をはじめ関嘉文理事(戸島)、千田博幸理事(五城目)、藤田憲文理事(仁井田)、村岡洋幸理事(飯島)、鎌田直哉理事(金川)、髙村巨樹中堅若手代表局長(秋田泉)、秋田市社会福祉協議会から黒崎義男会長、田口悟常務理事兼事務局長らが出席。
 近年、地震や台風、豪雨などの自然災害が毎年のように全国のどこかで発生し、土砂崩れや家屋の倒壊、床上浸水などの被害により、住民の生活に甚大な影響を及ぼしている。こうした状況の中、秋田市でも平成29年から4年連続で大雨による浸水被害が発生し、市民の生活にも大きな影響が出ている。
 また、今年はコロナ禍により、県外からのボランティア受け入れができない状況にあり、日頃から災害ボランティアのあり方について、秋田県中部地区会では秋田市社会福祉協議会と協議をしてきた。
 黒崎会長は「災害が多く発生している中で、地域に根差している郵便局長の皆さんからボランティア協力をいただくことはとてもありがたい。今後も連携・協力していくことで、秋田市民に安心を与えていきたい」とあいさつ。
 岡部会長は「大雨や大雪など、秋田でも様々な災害が発生しているので、局長会として少しでも地域のために役立ちたい。改めて本日の調印式をスタートとして、連携をさらに密にして、災害発生時にできる限りの応援をしていきたい」と意欲を述べた。
 また、秋田県中部地区会から災害ボランティア活動時に使用する物品として、角スコップ10本、剣スコップ10本、一輪車2台も寄贈された。
 協定により、今後は秋田市で災害が発生した際に、災害ボランティアセンターから秋田県中部地区会へボランティアの募集情報が届き、地区会内69局の局長へ周知し、迅速にボランティア協力を行っていく。

  6市町村とも締結

 また、9月14日には男鹿市、潟上市、五城目町、八郎潟町、井川町、大潟村の6市町村の社会福祉協議会とも災害発生時のボランティア協定を結んだ。今回の締結で、秋田県中部地区会エリアの全市町村での災害協定締結となった。
 今後、災害が発生し、各市町村の社会福祉協議会で災害ボランティアセンターを立ち上げる際には、秋田県中部地区会の全会員が迅速にボランティア協力を積極的に行っていく。局長会として、防災士としての活動と地域貢献、地域活動がより密接に行われることとなる。
 大潟村のふれあい健康館で合同調印式が行われ、秋田県中部地区会から岡部会長、関嘉文総務理事(戸島)、鎌田直哉理事(金川)、村岡洋幸理事(飯島)、藤田憲文理事(仁井田)、千田博幸防災担当理事(五城目)、髙村巨樹中堅若手代表局長(秋田泉)、千葉勇輝局長(天王)、藤田芳哉局長(下井河)、石井勇人局長(八郎潟)が出席。
 6市町村の社会福祉協議会から石川久悦会長(潟上市)、杉本正広副会長(男鹿市)、椎川信一会長(大潟村)、一関敏弘会長(五城目)、松田義紀会長(八郎潟町)、桧森友子福祉活動専門委員(井川町)らが参加した。
 6市町村を代表して、五城目社会福祉協議会の一関会長が「新型コロナウイルスの影響でボランティア確保が難しい状況も想定されるが、災害はいつ起こるか分からない。今回の協定は、我々の地域を守る大きな力となる。とてもありがたいこと」とあいさつ。
 岡部会長は「今後、ボランティアが必要な時には、連携を密にして連絡をいただきたい。できる限りの連携・協力を行っていく。郵便局長は地域貢献を行いながら、地域を元気にしていく使命がある」と意欲を述べた。
 今回の協定により、全国の先駆けとして今後は秋田県中部地区会の全69会員が、秋田市、男鹿市、潟上市、五城目町、八郎潟町、井川町、大潟村の7市町村での災害発生時に、全力で地域をサポートしていく。


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