「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

2021年1月25日 第7076号

【主な記事】

非接触式体温計、車いす贈呈
[岩手県西部地区会]安心・安全に貢献

 岩手県西部地区郵便局長会(沼田高治会長/北上駅前)は、非接触式体温計(ユニット型体表面温度チェッカー)を和賀郡西和賀町に寄贈した。西和賀町役場湯田庁舎で12月15日に贈呈式が行われた。
 沼田会長、菊池司理事(横川目)、阿部政利理事(花巻温泉)、髙橋広一局長(川尻)が出席。西和賀町から細井洋行町長、高橋一夫副町長、高橋三智昭総務課長ほか関係者が迎えた。
 沼田会長は「昨今、想定外の自然災害が増えている。また、コロナ禍で、県内でもクラスターが発生するなか、衛生的に測定することができる非接触型体温計を有効に活用していただきたい」とあいさつ。
 細井町長は支援へ感謝を述べ「町と郵便局は以前から、高齢者の見守りや、災害発生時の協力に関する協定を締結するなど、多岐にわたり連携をしている。引き続き、町民の生活向上と安全な暮らしの実現のために協力をお願いしたい」と希望した。
 寄贈された体温計は、熱画像センサを搭載し、体表面温度を測定できるタイプ。主に社員用入口や学校の昇降口などに設置し、警報温度設定37.5℃以上を検知すると赤いランプが点灯、発熱をチェックする。
 現在、町立西和賀さわうち病院内に設置され、感染対策に活用されている。
 岩手県西部地区郵便局長会は花巻、北上、奥州の3市と金ケ崎、西和賀の2町にある66局の局長で構成されており、かねてから防災士の資格取得、また、防災士としての活動にも力を入れている。今回の寄贈は地域貢献事業の一環として行われた。
 なお、8月4日には特別養護老人ホーム大谷荘(花巻市)に車いす8台と談話室用のテレビ1台、12月14日には花巻市にも西和賀町と同種の体温計を寄贈した。花巻市に贈られた体温計は、市が開設者である介護老人保健施設「花巻市老人保健施設華の苑」に設置する予定。
 沼田会長は今回の寄贈について「感染リスクを抑えるため、少しでもお役に立てれば幸い。今後もコロナと経済対策を両立させるため、地域への協力を持続していく」と力強く語った。


>戻る

ページTOPへ