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2021年2月22日 第7080号

【主な記事】

みなべ町と包括協定
[和歌山県紀央連絡会]高齢者の安全を


 「みなべ町と日本郵便株式会社との包括的連携に関する協定書締結式」が2月4日、和歌山県日高郡みなべ町役場内で開催された。
 みなべ町の小谷芳正町長、西本豊総務課長、越本進男消防防災室長、和歌山県紀央地区連絡会の高尾裕司統括局長(中津)、西野里香局長(上南部)、川口史朗局長(稲原)、鈴木貴弘局長(高城)、村田義明局長(岩代)、廣原治局長(清川)、森本恵美局長(南部)、塩谷浩充局長(田辺)が出席した。小谷町長と関係6局(上南部、高城、岩代、清川、南部、田辺の各局)との間で締結された。
 小谷町長は「郵便局とは2015年に防災協定を結んでいるが、今回は包括的な協定となる。町民の安全・安心のために、特に一人暮らしの高齢者の家庭や子どもたちの通学の安全など、いろいろな分野で、郵便局の力を得ながら進めてまいりたい」と強調。
 「なかなか行政では手が回りきらない分野で、特に高齢者の一人暮らしの方の情報など、郵便配達等の業務の場を活用して、さまざまな情報を提供いただきたいと思う。町民の安全・安心につながるのではないかと考えている」と期待を込めた。
 高尾統括局長は「日本郵便は地方公共団体と一体となって、地域の活性化に取り組むことを目的として、全国各地で包括連携協定を推進している。紀央地区エリアでは、みなべ町のある日高郡、御坊市、有田市、有田郡の2市9町で締結に取り組んでいる。みなべ町とはコロナ禍の非常事態に関わらず、いち早く締結していただき感謝」とあいさつ。
 そして「(協定の締結を機に)安心・安全、地域の経済活性化に向けた取組み、次世代を担う子どもたちの育成に関することや、女性の活躍推進に関することなどに注力し、地域に根差した郵便局を目指していきたい。郵便局が日ごろから町内の皆さまにお世話になっていることに対して、感謝の気持ちを込めて、少しでも役に立てればと思う」と語った。
 町内の郵便局を代表し、西野局長(上南部)は「和歌山県下では30市町村中の10番目の締結式となる。早めに締結ができたことにより、より早く町民のために尽力できれば幸い」とあいさつ。
 また「みなべ町は梅や備長炭などたくさんの特産品があり、自然が豊かで気候もおだやか。おいしい海の幸・山の幸もあるとても住みやすい所だと思う。みなべ町民になってまだ15年と短い期間だが、包括的連携協定の締結によって、これまでみなべ町の皆さまから受けてきた親切ややさしさなどに、郵便局として恩返しができるのではないかと思い、大変うれしい。郵便局はこれからも地域に根差して、地域の方々のために尽力してまいりたい」と意欲を語った。
 連携事項は以下のとおり。
▽安心・安全な暮らしの実現に関すること①地域見守り活動への協力=子どもや高齢者等の見守り活動、子ども110番の協力②道路損傷等の情報提供=道路損傷等や不法投棄の通報③災害発生に備えた取組み=防災協定の締結、防災訓練への参加④犯罪行為等に対する警察との連携=振り込め詐欺等の特殊詐欺未然防止の取組みを強化・犯罪防止に関する郵便局での周知⑤認知症高齢者等にやさしい地域づくりへの協力=認知症サポーターの養成講座の社員の受講促進
▽地域経済活性化に関すること①魅力発信、町広報活動への協力=町政情報に関する郵便局での周知協力②カタログ販売による県産品の紹介=カタログギフト(ふるさと小包)等への県産品の掲載③郵便局やKITTE等での物産展等イベントの開催=物産展等イベント開催に当たって、郵便局やKITTE等の日本郵便所有施設の提供(有料)・物産展の共同開催、町産品のPR活動への協力④ふるさと納税に関する協力・ふるさと納税返礼品の開発
▽未来を担う子どもの育成に関すること①郵便局見学・職場体験の受入れ=小・中・高校生を対象とした「郵便局見学・職場体験」の積極的な受入れ②手紙振興に向けた取組み=「手紙の書き方体験授業」の教材の提供
▽女性の活躍推進に関すること①ワークライフバランスに関する広報・啓発への協力=啓発のためのリーフレット等の郵便局への設置協力②女性活躍に関する啓発等=日本郵便の取組事例紹介、セミナーでの発表
▽その他、地方創生に関すること①地域産業(梅・備長炭等)に関する協力=南部梅林はじめ各種イベントへの協力・梅林ポスター、梅の日ポスター等の郵便局への設置協力


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