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2021年5月31日 第7094号

【主な記事】

SDGsパートナーに認定
次世代に希望のタスキつなぐ
相模原市内郵便局


 SDGsの推進に向けた取組みと、発展を続ける都市部と雄大な自然の調和や共生社会の推進など、高いポテンシャルが評価され、令和2年7月17日に「SDGs未来都市」に選定された神奈川県相模原市。
 SDGs未来都市とは、SDGsの理念に沿った基本的・総合的取組みを推進しようとする都市・地域の中から、特に経済・社会・環境の3側面における新しい価値創出を通して、持続可能な開発を実現するポテンシャルが高い都市・地域として選定されるもの。令和2年度は新たに33都市(累計93都市)が選定された。
 相模原市では「相模原市 SDGs未来都市計画」を策定。SDGsの理念を踏まえ、地域課題の解決や「誰一人取り残さない」持続可能なまちづくりに、共に手を携えて取り組んでいける企業・団体等を「さがみはらSDGsパートナー」として、昨年8月から募集している。また、2018年3月には、相模原市内郵便局との間で包括連携協定も締結している。
 今年2月、SC相模原郵便局サポートマッチや相模原ミニバスケットボール大会をはじめ、様々な取組みを行っている神奈川県西北部地区連絡会(細谷勝利統括局長/相模原古淵)の相模原市内郵便局55局では「さがみはらSDGsパートナー」の趣旨に賛同し、登録申請を行った。
 そして、申請が認可され、5月11日に相模原市役所で行われた「さがみはらSDGsパートナー登録証盾交付式」に、相模原市内郵便局から、地方公共団体担当局長を務める木下雅之副統括局長(田名)と山内一康局長(相模原千代田)が出席。さがみはら津久井産材で作られた盾が本村賢太郎市長から贈られた。
 SDGs達成につながる郵便局の取組み・活動の概要は次のとおり。
▽地方創生として、都道府県等地方公共団体と包括連携協定を締結し、地域の活性化や災害時の協力など、安心して住み続けられる街づくりに寄与している
▽手紙の書き方体験授業など、学校の授業支援で、質の高い教育の醸成に寄与している(ふれあいかもめ~る・年賀、さがみんへ年賀状・かもめ~るを送ろう!など)。
▽環境に配慮した低排出ガス車両の導入や、宅配ボックス等による初回配達率の向上により、再配達の低減など、CO2の削減に寄与している。
▽社員への研修や自己啓発に対する支援により、人材育成、働き方改革に貢献している。
 17あるSDGsのゴールのうち、関連するものは4の「質の高い教育をみんなに」、8の「働きがいも経済成長も」、11の「住み続けられるまちづくりを」、12の「つくる責任 つかう責任」、13の「気候変動に具体的な対策を」。
 相模原市内郵便局では、市や他のパートナーと取り組みたい事項について「環境への配慮や地方創生による横断的な活性化に取り組む」としている。この日の交付式では、全部で66の企業・団体等が盾の交付を受けた。新型コロナウイルス感染予防の観点から、1団体原則2人までで、3つの時間帯を設けて交付式が行われた。
 本村市長は「行政だけでは様々な困難な課題を解決し、次世代へ希望のタスキをつないでいくことは決してできない。引き続き、皆さんと連携を深め、それぞれの強みを生かし、パートナーシップで課題解決に取り組むことで、SDGsの目指す社会が実現できると考えている。共に手を携え、取り組んでほしい」としている。


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