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2021年7月12日第7100号

【主な記事】

高齢者の安心ネットで協力
石川県白山市と締結 市内全18郵便局


 石川県加賀北部地区連絡会(宮村正人統括局長/別宮)の白山市内全18郵便局(白山部会、石川部会)は、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう今年の4月に白山市と事業協力を締結した。締結した事業は「白山市はいかい高齢者等安心ネットワーク事業」。「白山市はいかい高齢者等安心ネットワーク」に登録された認知症高齢者が、徘徊により行方不明となった場合に、市からの行方不明者情報に基づき、捜索の協力を行う。

 安心ネットワーク事業は、市役所から行方不明者の顔写真、住所、氏名、年齢、服装、特徴などが書かれたメールが各郵便局あてに送付される。窓口、コンサルタント、郵便外務の各社員に周知し、通常の業務の範囲内で行方不明者を発見した場合、市役所へ連絡するという仕組み。
 市内郵便局は、令和元年に白山市と包括連携協定を締結して以降、市との協議を継続的に実施し、各種事業に取り組んできた。
 主な事業は▽SDGsの推進=ステッカーを郵便関係車両、100台に貼り付け▽観光振興=オリジナルポロシャツの着用。白山手取川ジオパークの世界認定に向けた取組み▽高齢者・障害者支援=はいかいネットワーク、認知症サポーターの積極的な取得▽災害・防災対策=防災行政無線機の設置(災害時、お客さまや社員の迅速な避難に活用)。
 今年度は「白山手取川ジオパーク」の世界ジオパーク認定に向けた施策をはじめ、各種事業を実施し、地域活性化、市民サービスの向上を図っていく考えだ。
 オリジナルポロシャツには、「1871年の創業以来、私たちはお客さまの生活に寄り添い、事業の幅を拡げながら、地域のお客さまと一緒に成長してきました」という思いのこもった「郵政創業150年」、また「いいとこ白山」「SDGs」の3つのロゴがプリントされている。それぞれのロゴのコンセプトは以下の通り。
 「郵政創業150年」=地域地域に咲くさまざまな花のように、少しでもお客さまのきもちのそばに寄り添って、心を和ませるお手伝いをさせていただきたい想い。郵政事業そのものや社員の多様性、商品・サービスをご利用いただくお客さまの多様性を、地域にそっと咲く花で表現した。
 「いいとこ白山」=いいとこ白山ロゴマークには、「開山1300年を迎えた霊峰『白山』がそびえる白山市には、長い時間をかけてじっくりと育まれた歴史や文化、風土といった『いいとこ』がたくさんあり、それらの先人たちから受けつがれてきた『いいとこ』を、市民みんなで次の100年、200年につなげていこう!」という願いが込められている。この願いは、これからもつないでいくべき願い。
 「SDGs」=SDGs(Sustainable Development Goals)は、持続可能な開発目標を表す。「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標。17のゴール・169のターゲットから構成され、日本としても積極的に取り組んでいる。


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