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2021年11月1日第7116号

【主な記事】

「組織に清々しい空気を」
兵庫県摂丹地区会 Web新局長勉強会

 兵庫県摂丹地区郵便局長会(川上昌彦会長/川西向陽台)は9月11日、「若手局長の育成」を目的に、摂丹地区中若・業務合同勉強会を開催した。参加したのは就任3年目までの局長(任意で4年目、5年目の局長も参加)、中若委員(垣崎繁徳委員長/山南小川)、業務委員(中川正人委員長/塩瀬)。コロナ禍の中、Web形式で局長会研修を開催できたことは、新時代の局長会活動の新しい形として今後につながるものとなった。

 コロナ禍で局長同士の集合が難しく、特に3年未満の新人局長は局長会の行事の多くが中止となる中、局長会の活動に触れる場や学ぶ場が極端に少ない状況となっている。
 緊急事態宣言等の発令で、本研修も延期の方向で進んでいたが、委員や新人局長から「Webでも開催してほしい」との声があがり、出席者全員に意向確認をとった結果、インフラ環境、個人負担のないような環境(通信費や端末)の整備を実施し、接続テストや接続マニュアル、緊急連絡網の調整等を経て、地区会内で初の大規模Web研修開催となった。
 前半の司会を垣崎中若委員長、後半の司会を中川業務委員長が務めた。開催にあたり、川口直人中若理事(宝塚中山五月台)が「できれば集合で勉強会を開催し、局長会活動として新人局長同士、お互いの顔を見て、交流を深めながら活発な意見交換や質疑応答を行う場を設けたかった」と強調。
 しかし「前年度の中若委員や業務委員が企画していた研修は、コロナ禍で延期となり、現在も緊急事態宣言が発せられている状況の中、感染者数の推移をみても、集合での開催については先の見通しがたたない状況」と、開催に至るまでの経緯に触れた。
 そして「最近新しく就任した局長は、不適正営業問題に始まり、コロナ禍と局長会での集まりやイベントは極端に少なく、局長会活動に触れる、学ぶ機会がなかった」「選挙まで10か月と迫り、支援者活動が本格化していく中、選挙へ取組む意義や選挙違反とならない活動をしっかりと理解し、活動してもらう必要があること」という二つを念頭に、地区として初めてWeb形式での開催となったことを説明。
 「地区として一緒に研修することや、制度に触れる機会というのは、本当に久しぶり、または初めての人もいると思う。改めて、さらに局長会の制度や活動の理解を深める貴重な時間として、しっかり聞いて腹に落としてほしい」と呼びかけた。
 そして①常日頃から情報をとること②支援者活動の本格化―という2点を強調し「今後の皆さんの局長会活動がしっかりした統一認識のもと、活動できるよう学んでほしい」と思いを伝えた。
 川上会長は局長会の三本柱について説明し、「いろいろな人材がいろいろな考えや行動をもって地域事業に貢献することになる。この三本柱は特に大事にしてほしい」と訴えた。
 そして「不易流行」という言葉を紹介し、「時代が何を求め、何を取り入れていくか、何を残さなければならないのか、私たち一人ひとりが意識を持って考えていかなければならない。各部会の中で自分の意見を言ってほしい。部会の中で話し合い、部会で決めたことは協力していくようお願いしたい」と要請した。
 また「今の局長会に必要な考え、人材は、『正しいことは正しい』と言えること。そして、私たちの考えが世間の常識と一致していること。ひたむきに、誠実に働き、行動した人がきちんと評価される、また評価できること。組織を腐らせないためには、生き生きとした、清々しい空気を入れていかなければならない。それが皆さんの役割となる」と強調。
 「郵政創業150年、会社はいろいろな変革を求めてくる。今後、より良い形の郵便局にするためには、自ら行動し、会員が協力していくことが大切。未来の郵便局を担っていくのは皆さん。地域を守り、郵便局を発展させる始まり」とメッセージを贈った。
 講義では▽中若委員講義=教本「礎」で学べる事(講師:藤井慎一委員/川西萩原台)、局長会について(岸川章夫委員/西宮東山台)、選挙でやっていいことダメなこと(室井茂宏委員/川西緑台)▽業務委員会講義=労使関係、勤務管理関係(林重行委員/大路)、旅費関係、人事異動関係(安田尚宏委員/幸世)、局長交替関係、保険サポートシステム関係(井上利江子委員/城南)―などが行われた。
 最後に、中尾満法業務理事(畑)が「これくらいはいいだろうと言い訳をして、罪を犯すようなこと=局長犯罪は絶対にしてはいけない。また、自局や部会の社員を守るためにも、その中から社員の犯罪を起こさせてはならない。社員を良く見てあげることが一番大切。何か分からないことがあれば部会内の局長に相談すること。コロナ対策をしっかりとやりながら、局務運営と局長会活動をしっかりとやってほしい」と結んだ。


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