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2021年11月8日第7117号

【主な記事】

ICTを活用してみまもり
[大阪府河内北部連絡会]枚方市の事業に協力


 大阪府河内北部地区連絡会(河村義弘統括局長/枚方牧野駅前)と枚方市(伏見隆市長)は、関西電力送配電(土井義宏社長)が提供するサービスを利用する「枚方市ICTを活用したみまもり」事業への協力のため、10月18日に覚書を取り交わした。

 日本郵便と枚方市は、2019(平成31)年2月14日に包括連携協定を締結している。地域の活性化および、住民サービスの向上のため、さまざまな面で協力している中で、今回は関西電力送配電が提供する「かんでん見守り隊OTTADE!」に協力する形となる。なお、伏見市長との調印式については、新型コロナウイルス感染防止の観点から実施しなかった。
 「かんでん見守り隊OTTADE!」は、関西電力送配電の見守り端末を利用し、地域の防犯や子どもの迷子の早期発見に役立てるサービス。児童が携帯した、同サービス専用のビーコンを内蔵したホイッスル型見守り端末の出す電波を、固定基地局(検知ポイント)や移動基地局(見守り人)が検知し、子どもの移動経路等の位置情報履歴を確認することができる。
 電波を検知する固定基地局用端末機(検知ポイント)を、住宅や店舗、公共施設等のコンセントに設置することで、速やかにサービス基盤を構築できることが特徴で、移動基地局(見守り人)には、専用のアプリをダウンロードしたスマートフォンや通信機能を持つ車載端末等も移動基地局として利用できる。
 関西電力送配電が枚方市に同サービスの提案を行った際、実施するには包括連携協定を締結した郵便局がよいのではないかという話となった。そこで、枚方市は地方公共団体担当局長である岡山剛士局長(河内北部地区連絡会副統括局長/枚方伊加賀西町)へ打診した。
 それを受け、岡山副統括局長は郵便局の地域貢献にもなると考え、枚方東部会の判正樹部会長(菅原)、枚方西部会の神田直也部会長(枚方楠葉野田)、副地方公共団体担当局長である北川弘毅局長(枚方春日野)、河内北部地区中堅・若手委員会代表の高橋俊樹局長(枚方高田)と連携し、枚方市内のエリアマネジメント局で協力することとした。
 今回の協力では、固定基地局として郵便局の所在が子どもの通学路に近い枚方公園駅前局(今道和範局長)、枚方伊加賀西町局(岡山剛士局長)、菅原局(判正樹局長)、枚方星丘局(杉本慎也局長)の4局が選定された。
 岡山副統括局長は「このサービスを通して、自助から共助へ、各々ができる小さなことから地域での助け合いの輪が広がった。今回は他団体ともパートナーシップを組めたのが成果だった」と強調する。
 また「今後は、固定基地局の増設や、移動基地局として配達員の端末を利用することで、さらに地域の安全・安心に協力していけたらと考えている。今回の協力で、改めて郵便局の地域性、市民への近さを再確認した。地域とのつながりを大事にして、今後も地域貢献を実施していきたい」と意欲を語った。


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