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2022年2月28日第7133号

【主な記事】

ワクチン接種予約業務を受託
[福島県北部連絡会]
タブレットで効率化


 東北支社(小野木喜惠子支社長)は、福島市民の利便性の向上および新型コロナワクチン接種の普及促進を目的に、「福島市新型コロナワクチン接種予約受付業務」を市内10の郵便局において2月7日から受託開始した。

 2019年3月に締結した包括連携協定の一環で、新型コロナワクチン追加接種(3回目接種)に係るインターネット予約を、タブレット型端末を使用して、被接種者の予約ID、パスワードによりログインし、希望する日時、会場のヒアリングをもとに予約の代行取得を行う。
 福島市では、新型コロナウイルスのワクチン接種で、2回目接種までの受付業務の改善点として、予約体制の強化を検討。支所でカバーしきれないエリアについて、市内郵便局で補完することを協議。
 福島県北部地区連絡会(髙島貞邦統括局長/大玉)では、昨年11月に福島市の保健所ワクチン接種対策チームから要請を受けた。
 東北支社に情報共有を行い、福島市との打ち合わせをスタート。今年2月1日に福島市の木幡浩市長と小野木東北支社長との間で「ワクチン接種予約受付業務委託契約」を締結した。
 本件受託は東北初、全国でも2例目となるが、タブレットを活用した予約受付入力としては全国初の受託業務となる。
 2月2日には、取扱郵便局10局を対象に、事前研修をリモート形式で実施。福島市から貸与されたタブレットによる予約サイトを実際に操作しながら、実際の予約対応の手順等を確認した。社員からは「接種予約者の情報を、予約者に代行して入力することの重要性を再確認、地域住民のサービス向上を担っていることを実感した」との感想があった。
 受託業務開始を前に2月3日、福島市役所において木幡市長から協力依頼書の交付があり、日本郵便から福島県北部地区連絡会の髙島統括局長(主幹地区統括局長)、渡辺伸克副統括局長(福島豊田町)が出席した。
 木幡市長から「郵便局における予約受付に協力をお願いしたい」と、協力依頼書が髙島統括局長に、予約用タブレット一式が渡辺副統括局長に交付された。
 木幡市長は「予約が面倒だと感じている高齢者のサポートをお願いしたい。3回目接種では、市民が利用しやすい予約体制の構築に向け、分散して予約しやすいよう、地域にネットワークを持つ郵便局に協力を依頼した。郵便局での開始を心待ちの高齢者の皆さまへ、優しく丁寧に対応をいただきたい」とあいさつ。
 髙島統括局長は「本件受託を心待ちにしている高齢者もいるので、市民の利便性向上に向けて、郵便局窓口を利用してのサービス向上に貢献していきたい。今後も福島市の要請に応えるとともに、更なる関係構築に努めていく」と意欲を語った。
 取扱郵便局は福島豊田町・福島花園町・福島本内・八島田・福島御山・岩代大森・鳥川・庭坂・松川駅前・金谷川の10局。平日午前9時から午後5時まで、窓口で対応する。期間は4月30日までを予定している。


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