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2022年3月14日第7135号

【主な記事】

ワクチン接種の職域会場
[日本郵政グループ]金子総務大臣が視察


 金子恭之総務大臣は3月3日、新型コロナウイルスワクチンの職域接種を実施する日本郵政グループ本社会場(前島ホール)を視察した。金子総務大臣は「日本郵政グループは地域の重要な生活インフラを抱えており、全国で職域接種を実施。接種を勤務時間にするなど配慮もあり、前向きに取り組んでいただいている」と評価した。

 金子総務大臣は日本郵政の増田寛也社長の案内で会場を視察した。ワクチン接種の様子をはじめ、ワクチンや注射器の保管の仕方などについて関係者から説明を受けた。接種者に対して金子総務大臣は「3回目接種は予防効果や重症化を防ぐ効果があり、多くの人と接するお仕事をされており、早めに打っていただけて良かったですね」など優しく声をかけていた。
 同会場は2月25日に開設され、昨年の2倍に当たる1日最大800回の態勢を整えている。金子大臣は「接種回数を2倍に増やしていただき、また接種する時間を勤務扱いにしていただいたことに感謝したい。保管の仕方も含めて、しっかり対応されていることも確認できた」と感想。
 増田社長も「1、2回目のワクチン接種は昨年6月から開始したが、経験値の積み重ねにより、2倍に増やすことができた。希望する人は短期間で完了させたい。接種に掛かる時間の勤務扱いは非正規社員も同じ扱いにしたい」と述べた。
 日本郵政グループの昨年の接種数は1回目と2回目を合わせて全国で延べ9万2000回(4万6000人)。3回目はその8割の7万3600回(3万6800人)程度を計画している。
 東京と埼玉を中心とする首都圏(大手町本社、新宿郵便局、関東支社)では昨年、5万回(2万5000人)の接種を完了した。3回目は会場を大手町本社に集約し、1万8000回の接種を予定している。
 金子大臣は国民の接種状況について「岸田総理から3回目のワクチン接種の加速化について指示をいただいている。2月末までに対象の3700万人の7割が接種を終えた。ワクチン供給体制も整備され、接種券は6100万人分が送付された。目標とした1日100万回も安定しており、直近で1日130万回とぺースアップしてきた。目標はおおむね達成できていると思う。地方自治体、企業に寄り添い、1日も早いコロナの収束に向けて努力してまいりたい」と説明した。

 ワクチン接種予約 郵便局がサポート
 昨年は「ワクチン接種の予約回線がつながりにくい」「高齢者はインターネットなどを使った予約が難しい」という問題が発生したが、3回目はできるだけこのようなことが起きないようにと、郵便局では3自治体から「ワクチン接種予約の受付業務」を委託された。
 業務を受託したのは、神奈川県横浜市、福島県福島市、石川県小松市の3市。予約が面倒だと感じている高齢者に対しても、身近にある郵便局が予約のサポートすることで、希望者のワクチン接種の促進に協力する。


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