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2022年4月4日第7138号

【主な記事】

県西地域の活性化へ
[南関東支社]神奈川県などと連携協定


 南関東支社(一木美穂支社長)は3月9日、神奈川県(黒岩祐治知事)、㈱ブルックスホールディングス(小川裕子社長)、一般財団法人ビオトピア財団(小川裕子代表理事)と「県西地域活性化等に関する連携協定」を締結した。
 人的・物的資源を有効に活用し、県西地域の活性化などを図ると共に、住民の未病改善の取組みを促進することなどにより、地域の魅力発信と健康増進を目指す。
 南関東支社から一木支社長、経営管理部の中井英夫地方創生担当部長、神奈川県西部地区連絡会の髙梨哲也統括局長(小田原浜町)、尾崎剛副統括局長(山北岸)はじめ関係者が神奈川県庁を訪問、締結式に臨んだ。
 黒岩知事、髙澤幸夫政策局長、中谷知樹知事政策秘書官、政策局の高安賢昌自治振興部長、㈱ブルックスホールディングスの小川社長(ビオトピア財団代表理事)、ビオトピア事業推進本部の久郷則明本部長(ビオトピア財団事務局長)と関係者が出席した。
 黒岩知事は「神奈川県は県西地域を未病の戦略拠点とし、地域活性化を目指している。拠点のひとつがビオトピア。コロナ禍で健康への思いがさらに高まっており、生活習慣病などがあると重症化する傾向があり、日頃からの認識が変わってきた。ビオトピア、郵便局と組むことは非常に大きな拡がりを感じる。随分前からコミュニティの核であり、地域に幅広く根差している郵便局のありかたについて注目していた。締結は地域の皆さんの未病改善に大きな力になるので楽しみ」と強い期待を語った。
 小川社長は「県西地域には箱根の温泉や小田原の水産資源など、未病改善の要素が豊富。自然に恵まれ都心に近く、芸術家や農家の方など多彩な人材が住んでいることを郵便局長から教わってきた。地域の情報を集められるのは、地域ネットワークをもつ郵便局ならではと思っている」と強調。
 「協定のきっかけは2020年一般財団法人関東地方郵便局長協会足柄上部会が、新種の桜『夢待桜』を寄贈し、ビオトピアで行った植樹式。未病に取り組むビオトピアと郵便局が継続的な連携ができないかという思いから、神奈川県を交えて協定締結に至った。夢待桜のように、コロナ禍でもいつか夢を実現したいと願っている。皆さんと手を携えて県西地域の活性化へこれまで以上に邁進したい」とあいさつ。
 一木支社長は「未病改善の力になれるように、様々な取組みができると思っている。未病改善の案内や地域特産品の情報発信など、郵便局で協力して魅力を全国へ発信できると考えている。締結はゴールでなく、いかに実のある取組みにしていくかということに力を尽くしていく」と述べた。
 また「締結を機に県西部地区の郵便局を『未病いやしの里の駅』に登録し、積極的に参加していきたい。時代とともに、地域の皆さまのお役に立てる内容が変わってきている。ユニバーサルサービスを提供しつつ、SDGsの精神『ひとりも取り残さない』心意気で、生涯を生き生きと健やかに過ごせるよう、地域の皆さまとともに歩んでまいりたい」と話した。
 連携項目は①県西地域の活性化②地域(県西地域以外に協定に基づき各取組みに協力する郵便局がある平塚市、秦野市、伊勢原市、大磯町、二宮町を含む)住民の未病改善③その他、目的を達成するために必要な事項―に関すること。
 主な取組内容は①協力内容に関する情報の共有、地域住民などへの情報発信②県西地域の資源を生かし、訪れた方々が気軽に未病を改善する取組みを実践できる施設として、神奈川県で登録を行っている「未病いやしの里の駅」への登録および地域の未病改善資源の情報発信など③地域の特産品などの紹介。
 郵便局の地域に根差したネットワークと、健康志向の来場者が集うビオトピアの連携を図ることで、県西地域の活性化を図ると共に、住民の未病改善の取組みを促進することなどにより、地域の魅力を感じながら人生100歳時代を見据え、健康に暮らすことができることを目的とする。
 平塚市、小田原市、秦野市、伊勢原市、南足柄市、大磯町、二宮町、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町内全局(簡易局は除く)、計103局が協力。県民に密着し、全国を網羅している郵便局ネットワークを活用し、未病改善を実践できる施設の情報発信など、地域資源の活用につながる取組みを行う。
 ㈱ブルックスホールディングスは、神奈川県、大井町と三者協定を締結し、県西地域を「未病の戦略的エリア」としてアピールする拠点の未病バレー「ビオトピア」(大井町)を設置・運営している。ビオトピア財団は、海外展開も視野に入れた未病産業の成長振興を求め、かつ業界の垣根を越えて21世紀型の人類の健康維持と、人生100歳時代を生き抜くための経済活動を産学連携により創出し、発信することを目的としている。
 今後は、郵便局でのポスター掲示やチラシ配架など周知協力、オリジナル切手の作成など、様々な施策が検討されている。四者での連携・協力を深めることで、県西地域の活性化を進め、豊かな地域づくりに寄与することを目指していく。
【所属、役職などは3月9日現在】


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