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2022年4月18日第7140号

【主な記事】

地域の交流センターに移転
山口県 絵堂局 赤郷郵便局へ改称


 中国支社(茂木孝之支社長)は、山口県美祢市の絵堂郵便局(田中純也局長)を赤郷公民館の赤郷交流センター内に移転、合わせて赤郷郵便局に改称し、3月22日に開局した。新住所は〒754-0302美祢市美東町赤425。
 前身の絵堂郵便局は111(明治44)年3月26日に開局。1939(昭和14)年と1978(昭和53)年に2回の新築移転を経て、開局から110年目となる今年、局舎の老朽化に伴い、移転、改称した。
 赤郷センターで行われた開局セレモニーには、美祢市の篠田洋司市長、美祢市議会の竹岡昌治議長、美祢市教育委員会の中本喜弘教育長、赤郷地区区長会の田邊敏雄会長、赤郷地区振興会の中屋弘幸会長、赤郷公民館運営審議会の井上敬副会長が招かれ、茂木支社長、全国郵便局長会の末武晃会長、山口県長北地区連絡会の大田能彦副統括局長(むつみ)、生田康文副統括局長(美祢)、美祢東部会の中野剛一部会長(秋吉)が出席した。
 茂木支社長は「絵堂郵便局は新たなスタートを切り、住民の利便性が向上する。今年は郵政創業151年目を迎える。今後も郵便局が地域に貢献できるよう、精進していきたい」と述べ、「田中局長と社員には、地域の信頼に応え、末永く利用いただけるよう努力をお願いする」と激励した。
 篠田市長は、移転に関わった日本郵便と地域の方に謝辞を述べ「絵堂郵便局は2度移転しながらも、地域に親しみ、愛着、信頼を保ってきた。赤郷郵便局になっても同様に引き継がれることを願う。地域の拠点である交流センター内に移転し、ふれあいと賑わいが創出されると共に、住民は郵政、行政両方のサービスが受けられ利便性が増す」と期待を述べた。
 末武会長は「少子高齢化の中で郵便局は最後の砦となるべき存在。交流センターへの移転は先駆けであり、今後、全国に横展開が図られると思う。少子高齢化の波を止めるのは難しいが、郵便局は赤字を出さないために新しい仕事をする必要がある。地方公共団体と共に何ができるかを考えたい」と述べた。
 さらに「千葉県の睦沢町では郵便局が干し芋を作り始めた。行政、農家、郵便局の協同事業で、郵便局が食材を買取り、加工、販売をしている。赤郷地区でも郵便局を利用して何ができるかを地域、行政一体で考えていただきたい」と睦沢郵便局の事例を披露、激励した。
 田中局長は、出席した関係者へ謝意を表し「局名は変わったが、この地に郵便局があるのは110年間地域で支えていただいた賜物。今日を一つの節目として一層努力する」と決意を述べた。


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