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2022年5月16日第7144号

【主な記事】

[称える会]前島密翁の法要を営む
神奈川県芦名の浄楽寺でしめやかに


 日本近代郵便制度の父、前島密翁の法要が4月23日、神奈川県横須賀市芦名の浄楽寺でしめやかに営まれた。日本文明の一大恩人前島密翁を称える会の北風雄会長、吉﨑庄司名誉会長、山田洋一副会長ほか幹部、地元の神奈川県南部地区郵便局長会OBら12人が参列した。
 残念ながら、令和元年(2019年)以来、毎年4月の最終土曜日に執り行われている墓前祭が、コロナ禍にあって中止となっている。墓前祭中止の中にあっても、前島密翁を偲ぶため、称える会の役員等が4月に浄楽寺に集い、法要が行われている。
 当日は、浄楽寺本堂前で集合し、裏手の参道を上り切った、見晴らしの良い場所にある前島密翁の墳墓まで参列者全員で歩みを進めた。土川如真住職の読経に合わせて、参列者が焼香を行い、前島密翁を偲びながら手を合わせた。
 続いて、土川憲弥副住職が、前島密翁の墓前に手を合わせる訪問者が年々増え、中でも、郵便局長をはじめとする日本郵政グループの社員が「よろしくお願いします」と花を添える例が珍しくない等の近況について語った。
 北風会長は「このような状況下では、墓前祭の中止は、やむを得ないと考えているが、皆さまに集まっていただいて、前島密翁の功績および精神を共有できる良い機会なだけにとても残念だ。本日は前島密翁を偲びながら法要を営んだ。コロナが収束した際には、再び墓前祭を催したいと考えているので、ご理解のほどよろしくお願いしたい」と語っている。
 称える会は、平成11年の没後80年に設立し、墓前祭を行うとともに、墓所や参道の工事・改修を行った。
 没後100年となる令和元年の墓前祭には400人近い参列者が出席し、前島密翁の人柄と偉業に思いを馳せた。


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