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2022年7月11日第7152号

【主な記事】

マイナビTV 「新卒就職セミナー」に出演
[神奈川県川崎市連絡会]中村麻吏花主任


 2023年新卒採用説明会のWebセミナー「日本郵便株式会社JAPAN POST EXPO(オンライン)」が5月10日にマイナビTV上でネット配信され、就職活動中の学生たちの関心を大いに集めた。番組のアーカイブは6月27日現在も公開されており、就活の学生がアクセスしている。

 同プログラムには、本社人事部の及川聡史さん、神奈川県の麻生郵便局第一集配営業部の小澤伸太郎さんに加え、エリアマネジメント局からは川崎千代ヶ丘郵便局(田中智弘局長)主任の中村麻吏花(まりか)さんが出演した。
 日本郵政グループおよび日本郵便の紹介等が説明された後、窓口コース職の紹介で中村主任が説明を行った。
 2017年に入社し柿生郵便局に配属。同年、神奈川県川崎市地区連絡会(小泉明統括局長/川崎野川)麻生部会(濱田英明部会長/柿生)の川崎千代ヶ丘郵便局に異動し現在に至ると自己紹介した後、パワーポイントを使って千代ヶ丘郵便局を紹介した。
 「最寄駅からバスで10分程度の丘の上にある閑静な住宅街にある郵便局。お客さまは地元の方、ご年配の方が多いので穏やかでゆっくりとした時間が流れている」
 「切手や葉書以外にも、オリジナルのキャラクターグッズやカレー、ジュースも窓口で販売している。カタログ販売も行っており、川崎市麻生区で収穫された『防空壕きくらげ』も扱っている」
 地域に根差した取組みとして親しみが感じられるよう、防空壕きくらげについて説明。続いて1日の業務の流れを簡潔明瞭に紹介した。
 司会者から「仕事のやりがいはどのような点か」と尋ねられた中村主任は、「郵便局は、郵便、貯金、保険などお客さまの生活を直にサポートできる仕事だと思っている。お客さまの『困った』が解決できる点にやりがいがある」と回答した。
 質疑応答のコーナーでは多数の質問が寄せられ、「覚えることが多くて不安」という問いに対して中村主任は「郵便、貯金、保険の三事業について覚えなくてはならないので、最初のころは覚えきれないこともあったが、周りの先輩社員が助けてくれたり、自分で備忘ノートを作って対応していた。中にはベテランの社員でも対応が難しい案件があるが、マニュアルや業務用の問い合わせ先を活用することによって適切な対応を取ることができるため、それほど不安に思わなくても大丈夫」と励ました。
 「職場の雰囲気はどのようなものか」の問いについては、「配属先の郵便局によって異なるかもしれないが、川崎千代ヶ丘郵便局には同年代の社員はいないけれども、親以外の大人の意見を聞くことができるので非常に勉強になる」と語った。
 視聴者からは「エントリーしたい」といったツイートが多く寄せられるなど、セミナーは盛況のうちに終了した。
 
 楽しく充実した日々を伝える
 後日、川崎千代ヶ丘郵便局を訪ね、中村主任にインタビューした。
―依頼が来た時、すぐに出演を決めたのですか。
 少し悩みました。本当にそんな大役が務まるのかと思いました。
―出演に当たっての準備と心構えは。
 南関東支社から参考資料をいただいたので、資料作りの苦労は幸いさほどなかったです。ただ、Webテレビ出演ということで、窓口でのお客さま対応とは全く異なる状況だったため、前回のセミナー出演者の動画を見せていただいて参考とし、なるべく自然体に話すことを心掛けました。
 また、マイナビのスタジオの関係者の皆さんも気さくで、カメラマンの方も緊張をほぐすよう話し掛けてくれました。カメラ目線での受け答えは求められず、司会者の方を向いてしゃべれば良いとのことだったので、比較的リラックスして臨むことができました。見ている方の視線を感じないため、やりやすかったということもあります。
―リハーサルは
 1回だけありました。着席してカメラの位置を確認した後、「通しでやってみます」と指示がありました。
―場慣れした話しぶりでした。
 テレビ出演などを今まで経験したことはありませんでした。本社や支社確認済みのパワーポイントの資料を基に、ほとんどその場のアドリブで説明しました。もちろん、おおよその内容は頭の中で整理していました。
―出演後の手応えは。
 私自身が就職活動していた時にも、職場の雰囲気を知る上で、現場の方の声は大変参考になった記憶があります。私自身も楽しく充実して働いているので、それを就活の学生の方々に伝えることができ、非常に良い機会をいただきました。二度とない経験だと思っています。
 
 考えての行動が高く評価できる
 川崎千代ヶ丘郵便局 
 田中局長の話
 窓口での中村主任の日ごろの対応を学生の方々に知っていただける良い機会だったと思う。毎日、お客さまのために考えて行動している点で高く評価できる。お客さまからの評判も良く、「若いのにしっかりしている」との声もいただいている。仕事の内容が皆さんにうまく伝われば幸い。
 
 地域密着の仕事 お客さまと対話を
 小泉統括局長の話
 番組上での、日ごろからのお客さまとのやり取りなどの話を聞いているだけでも、窓口での日常の接客の姿が想像できるほどの好印象を受ける。発言や態度から真摯な姿勢が伝わってきた。素晴らしいと思う。
 縁があって日本郵便を選んでいただいて入社する若い社員には感謝を申し上げるとともに、強い期待を持っている。
 われわれの仕事は地域密着であることから、お客さまと対話して、お客さまに商品・サービスを含めた郵便局の仕事をお知らせすることが求められる。
 若い社員には、まずお客さまと話をすることを好きになっていただきたい。そういったことをOJT等でしっかり補うという点では、受け入れる郵便局の態勢が必要になってくると考えている。受入れ態勢をしっかりと整えた上で、新入社員を温かく迎えて導いていく。そういう郵便局であってほしいと願っている。

 【川崎千代ヶ丘郵便局】
 「郵便局に来れば何とかしてくれる」と頼りにする高齢のお客さまも多い、気さくでアットホームな郵便局。社員は6人。窓口は郵便2、貯金・保険3。ATM1台。


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