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2023年09月04日 第7212号

【主な記事】

集団的機能発揮の基盤
近畿地方会 部会長研修

13チームに分かれてグループ協議が行われた


 近畿地方郵便局長会(土田茂樹会長/浜大津)・基本問題専門委員会(久保博史委員長・大阪府南部地区会会長/和泉池上)は8月19日、大阪市のTKPガーデンシティ大阪リバーサイドホテルで令和5年度部会長研修を開催した。
 土田会長、川上昌彦副会長(川西向陽台)、片山裕也専務理事、久保委員長、松森正裕副委員長(奈良県北和地区会会長/奈良下御門)はじめ基本問題専門委員会委員の皆さん、各地区の部会長232人(午前122人・午後110人)が出席した。
 午前は掛田慶次郎委員(甲賀大久保)、午後は山根忠委員(下山)が司会を務め、最初に起立してあいさつを行い、全員で全特会歌を斉唱した。
 土田会長は「近畿地方会は各地区会との距離を縮める施策として、近特総会の会則を改正し役員定数を見直した。また、専門委員会を見直し府県ブロックに変更し、既に動き出している。これを軌道に載せるために、各部会長は部会の意見をしっかりと地区会に出していただきたい」と述べた。
 続いて「全国で一番大きな地区会数が近畿地方会にはある。その37地区会数の大きさを活かしきれているのか。さまざまな意見やアイデアが全特に届けられているのか。その規模の大きさをしっかりと活かす近畿地方会にしたいと考えている。全特と近畿地方会、各地区会と各部会、会員の皆さんと、この流れがしっかりと続くような体制を今年は取っている」と語った。
 そして「部会の旗振り役が部会長。ひとつにまとめて前に向けた方向に皆を引っ張っていく。そこが部会長の役目。皆、前向きに汗をかく人には付いていこうと考える。ぜひとも部会の皆さん方一人ひとりに役割を与えながら引っ張っていただければと考えている」としたうえで「私が部会長を務めていた時に先輩方から指導を受けた。その際、『部会は我が家だ。我が家に掛かる火の粉を払うのが部会長の仕事。頑張れ』との助言をいただいた。部会はある意味で親戚よりも我が家に近い関係にあると思う。ぜひとも一つにまとめる推進役となっていただきたい」とエールを送った。
 川上副会長は「私たち局長会は私利私欲で動いてはいない。地域の方々が暮らしやすいように考えて行動している。礎にも記されている『地域密着性で局長が地域に溶け込み、地域を守る、あなたの町の郵便局』の姿勢だと思っている。もうひとつ肝心なのは、集団的機能を発揮するということ。集団的機能はまさしく部会長の皆さんに期待される部分だ」と強調。
 「郵便局は一局一局そして各局長がばらばらであってはならない。部会という組織で集団的機能を発揮して各局長が皆で助け合う。その機能の第一段階の単位が部会。そして地区会、近畿地方会、全特へと提言を行い、多くの賛同を持って会社に要望し、働きやすい地位の向上に繋げていただきたい」と述べた。
 片山専務理事は、まず台風7号での被災者にお見舞いを述べ、「そうした災害に遭っても、地域の中で安心の拠り所である特定郵便局制度。郵便局で皆さんが建物を守るのではなく、局長の責任において地域の方々と支え合おうとする姿が重要だ」と激励した。
 そして「郵便という商品サービスを明治4年に開始し、11月25日には全特70周年を迎え、前島密翁によって創設された郵便事業は154年目を迎えようとしている。局長は地域の中で重要な役割を担っている。これは全特会歌にある通り、『受け継ぎて』きた皆さんの実態。それを受け継いでやろうという覚悟や決意。そういうものが今の特定局制度を支えていると思う。これからも使命、誇りがあれば光は必ずあると思っている」と語った。
 「全国部会長代表者会議での気づき」をテーマに、午前中は大阪市東部地区会阿倍野部会の橋田英治部会長(阿倍野阪南東)、大阪府南部地区会和泉南部会の馬殿高宏部会長(和泉久井)、神戸西地区会長田部会の酢屋宏治部会長(神戸海運)、午後は兵庫県姫路地区会姫路南西部会の鴻坂正三部会長(姫路余部)、奈良県北和地区会生駒部会の奥垣進司部会長(東生駒)、和歌山県紀南地区会新宮部会の鮒田潤一郎部会長(新宮橋本)が発表を行った。
 続いて13チームに分かれてグループ協議が行われた。午前のテーマは「今後の政治活動への取組み」、午後は「風通しの良い組織づくりを実現するための方策」。終了後に近畿地方会三役との意見交換会が行われた。
 閉講のあいさつに立った久保委員長は「丁寧に意見集約を行い、決定過程をクリアにし、会員の皆さま方の納得感を高めた運営に取り組んでまいりたい。納得感が高い運営によって、組織のベクトルが上がったうえで、一緒に汗をかくことが重要ではないかと思う」と強調した。
 「皆で民主的に組織運営をやっていこうとしている。民主的な手法で成果を出して行けたならば、素晴らしい組織になるのではないかと思う。局長会が良い組織になると信じて、皆で力を合わせていきたい」と締めくくった。


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