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2023年09月18日 第7214・7215合併号

【主な記事】

「子育て支援ゆうパック」配送
島根県出雲西部連絡会 飯南町で開始

来島局の社員と配送開始に尽力した局長・飯南町役場の皆さんで


 島根県出雲西部地区連絡会(四方田伸也統括局長/出雲大津)の飯南町内の郵便局は、飯南町子育て支援のゆうパックの取り扱いを開始した。
 飯南町では、2歳未満の子どもを対象に、おむつやミルクなどの子育て用品を毎月支給する「子育て世帯日常生活用品給付事業」を行ってきたが、受け取るには本庁舎か各支所へ出向く必要があった。
 飯南町役場の担当者から「支援物資を郵便局で配達出来ないか」と相談を受けた来島郵便局の坂口幸司課長は安部亮局長(出雲西部地区連絡会副統括局長)に報告。安部局長は事情を聞いて、営業統括本部、坂口課長と共に役場を訪問した。
 飯南町との間で平成30年11月に「地域活性化包括連携に関する協定」を締結していることもあり、何とか協力したいとの思いから、安部局長の声掛けでPTを立ち上げた。頓原郵便局の谷口忠集配統合局長を中心に、地公体担当局長である谷郵便局の永井正智局長、役場近隣の赤名郵便局の前島良司局長、営業統括本部等と連携し、協議を重ねていった。そして、郵便局で物資の調達、荷造り、配達の全てを行うロジスティクス事業として取り扱うこととなった。
 8月10日に配送を開始することとなり、これを記念して来島局で出発式が行われた。飯南町役場から永井あけみ課長、子育て支援担当の二階堂了麻さんも出席し、安部局長、谷口局長、永井地公体担当局長、来島局の社員らが参加。全員で郵便車の出発を見送った。
 飯南町住民課の永井課長は「今までは職員が物資の調達、仕分けを行い、役場の2階が段ボールでいっぱいになるなど、非常に手間がかかっていた。また、住民にとっても、仕事帰りに受け取ろうとしても、遅くなると役場が閉まっていて受け取れないなど、双方に不便なことがあった。郵便局のおかげで、これからは役場にとっても住民にとっても便利になるので大変助かる」という感謝の思いを話していた。
 今回の取組みは、リストの中から1か月あたり5000円以内の額に相当する子育て用品を選択し、ゆうパックで受け取ることができるというもの。定期的に子育て用品を郵送する取組みは、中国5県では飯南町が初めての事例。子育て世帯からは「わざわざ受け取りに行かなくても、配達してくれるのでありがたい」といった感謝の声があがっている。
 当日はメディアの取材もあり、この事業と郵便局が提供するサービス内容を住民に広く周知する、またとない良い機会となった。


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