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2023年10月09日 第7217号

【主な記事】

郵政事業は地域を支える源
柘植総務副大臣が退任

 


  総務副大臣、総務大臣政務官の交代式が9月19日、総務省で行われた。総務省幹部を前に、退任した柘植芳文前副大臣、尾身朝子前副大臣、国光あやの前政務官、中川貴元前政務官が在任中に取り組んだ仕事や職員への感謝の気持ちを、新任の渡邊孝一副大臣と馬場成志副大臣、船橋利実政務官、長谷川淳二政務官(留任)、小森卓郎政務官は、抱負や意気込みなどを語った。
 
 柘植前副大臣は「1年という短い時間だったが、総務省に流れる温かい心と人を大切にする行政が柱となっていることを体感した。郵政省の職員だったこともあり、副大臣となり故郷に帰ってきたような懐かしさを感じた。郵政に関しては情報通信に時間を取られ、ゆっくり腰を据えて取り組むことができなかった。ここは私の育った地。もう一度、しっかり考えながら、郵政事業を国のためにどうすればよいのか考えたい」と述べた。
 そのうえで、総務省について「重要で大切な役所にもかかわらず、皆さんはおとなしい。もう少し元気を出して、日本を総務省が引っ張っていく気概を持って取り組んで欲しい。もっと戦う強い省庁になっていただきたい。それが日本の新しい国づくり、地域を支える源になる。皆さんの力強い精神を内藤事務次官を中心に一致団結してやってもらいたい」と励ましの言葉を送った。
 最後に「もっともっと深い愛をもって総務省を見ていきたい。私の政治家としての活動が残る限り、総務省を全力で支えていきたい。チーム総務省、チーム鈴木総務大臣という形でやっていただきたい」と述べた。
 柘植前副大臣について、内藤尚志事務次官は「人と人、政策と現場、国と国を結ぶ懸け橋として、郵便局の現場での経験を惜しみなく発揮していただきながら、政策課題のため、分野の垣根を越えて尽力いただいた。デジタル社会における郵便局の在り方や郵便局を活用した地方活性化プロジェクトチームの検討に郵便局の現場や生活者の目線、郵政制度の変遷を網羅した緻密なコメントや示唆をいただいた」と語った。
 そして「多くの国際会議にも出席いただき、情報通信、郵便分野の協力関係強化に尽力いただいた。スケジュールの合間に20を超える各国代表団との会談を行い、ITU通信標準化委員会事務局長選挙では大きな成果を上げることができた」と称えた。
 最後に「温かみと思いやりのある柘植前副大臣の姿勢は、職員一人ひとりの大きな勇気につながる」と感謝の気持ちを述べた。
 この後、正面玄関で職員が拍手する中、前副大臣と前政務官の4人が見送られた。柘植前副大臣は職員と握手を交わし、総務省を後にした。


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