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2024年08月12日 第7261・7262合併号
【主な記事】自然の番人宣言
北海道釧路連絡会 環境を守り、次世代へ
北海道釧路地区連絡会の浪岡雅彦統括局長(釧路鳥取)、釧路中央郵便局の笠島英之局長、釧路西郵便局の渡部穣局長、釧路桜ヶ岡郵便局の前川英樹局長が7月24日、釧路市役所本庁舎を訪れ、釧路市の早坂正俊市民環境部長、冨坂伸幸環境事業課長が出席のもと、「自然の番人宣言」宣言式および認定式が行われた。
釧路市内の38郵便局(エリアマネジメント36局、単独マネジメント2局)を代表して、浪岡統括局長が「宣言書」を読み上げ、早坂市民環境部長に手渡しした後、自然の番人宣言推進委員会からの「認定書」が早坂部長から浪岡統括局長に交付された。
浪岡統括局長は「郵便局では今までも、ごみ拾いや清掃等に取り組んでいたが、この宣言をもって、さらに不法投棄等にもしっかりと対応していく強い思いでいる。釧路市内の38郵便局の窓口にポスターを掲出するほか、市内をくまなく走行する郵便車・オートバイにもステッカーを貼る。不法投棄をしようとする者たちへのけん制であるとともに、実際に不法投棄やポイ捨てを発見した場合は毅然と対処する」と話した。
早坂部長は「昨年は釧路市だけで70件の不法投棄があった。4年前の140件から比べて減ったとはいえ、まだまだ不法投棄があるのが現実。釧路市内は郵便局のフィールドでもある。1件でも不法投棄が減るように郵便局の皆さん、そして管内の市町村が手を携えて自然環境を守っていきましょう」と述べた。
釧路圏域は釧路湿原国立公園、阿寒国立公園、厚岸道立自然公園をはじめとする、雄大な自然環境を背景に生活と生産が営まれ、また、圏域のみならず、全国民の財産としても位置づけられ、多くの方が訪れる地でもある。今の自然環境は、この地に住む人々が代々大切に守り育んできたものであり、次世代に伝えなければならない。しかし近年、多くの人たちの努力を踏みにじる廃棄物の不法投棄、ポイ捨てなどの行為が後を絶たず、明るい未来に影を落としている。
「自然の番人宣言」とは、ごみの不法投棄やポイ捨てなどから自然環境を守り、次世代に引き継ぐことを目的として、平成18年4月に釧路管内7市町村(釧路市、釧路町、厚岸町、標茶町、弟子屈町、白糠町、鶴居村)が共同で制定。釧路市内の38郵便局では、環境月間である6月にごみ拾いを実施、町内会や商店街の一斉清掃にも参加、郵便局周辺を毎日清掃するなど、積極的に活動してきた。
今回、釧路市内の郵便局が「自然の番人宣言」推進委員会の活動趣旨に賛同し、今後、相互連携と協働による活動を推進し、自然環境を次世代へ引き継ぐことに寄与することを目的として、宣言式および認定式を開催する運びとなった。
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