「通信文化新報」特集記事詳細
2024年09月02日 第7264号
【主な記事】若い社員の力を結集
「天神祭」特別出張所
大阪市西部連絡会 大阪中央南部会
大阪府大阪市の大阪天満宮で、東京の神田祭、京都の祇園祭とともに「日本三大祭」、大阪では愛染祭や住吉祭とならび「大阪三大夏祭り」に数えられる恒例の大祭「天神祭」が開催され、多くの人でにぎわった。大阪天満宮は菅原道真公を祀り、千年以上の伝統と歴史を誇る由緒ある社。学業成就のみならず、立身出世、縁結びなど様々な御利益があるとされ「天満(てんま)の天神さん」として親しまれている。
天神祭は毎年7月24日に宵宮(宵宮祭・鉾流神事・獅子舞氏地巡行)、25日は本宮(本宮祭・神霊移御・陸渡御・船渡御・奉納花火)が行われ、例年、約130万人が訪れる。参道にできた日本一長い「天神橋筋商店街」のアーケードにも多くの神輿などが行きかい、雰囲気を盛り上げる。
天満宮の最寄りで、商店街の中にある大阪天神橋郵便局(遊佐幸喜局長)では、2日間限定の臨時出張所を開設。大阪市西部地区連絡会(藤原裕之統括局長/大阪肥後橋)大阪中央南部会(伊藤靖部会長/大阪曽根崎新地)の17局から、若手社員がPTチームを結成した。
入口横に出張所を設け、冷たい「つぶらな」シリーズのドリンク6種、ご当地フォルムカード8種、レトルトカレーなどを並べ、オレンジ色の法被姿で元気に呼び込み。大阪天神橋局窓口の社員らも揃いの赤い法被でお祭りムードを演出した。24日には新入社員も加わって販売研修を行い、PTチームとともに180本を超えるドリンクを売り上げた。
また、近畿支社のSNSでもPR。天神祭についての投稿画面を提示した来局者に、先着でポスト型クリップ、撮り下ろしのぽすくまチェキなどをプレゼントした。
海外からの旅行者も呼び込むため、商店街をサンドイッチマン姿で練り歩いた際の広告板と、配布したチラシ「おもてなし通信」には、説明や地図に英語も書き添えた。
寺内彩加主任(大阪太融寺前)は、「天神祭への参加も、PTリーダーを務めるのも初めて。準備は5月から始めたが、まず『何をやるか』全くゼロの段階から、直接のミーティングとZoom会議の3回だけで決定していくのはかなりハードだった」。
各担当チームへの連絡を密にし、困りごとや疑問が生じていないかチェックして、橋渡し役に徹した。「日が迫るにつれ自然とテンションが上がっていく中、みんなで『私たち郵便局も、地域の一員としてお祭りを盛り上げたいんです!』という気持ちがお客さまに伝わればいいよね、と話していた」。店頭でも、ひときわ元気な笑顔と声でメンバーをリードし続けた。
若手社員らをサポートした安井速人副部会長(総務/堂島ビル内)は「普段、交流の機会が少ない同期の社員や、年齢の近い先輩社員たちと横のつながりを作って、やりとりの中で仕事を楽しんでもらうのが最大のねらい。自局の上司や先輩らとは違う、部会内の若手同士での関係が構築できたのではないか。この経験を糧にして、それぞれの局でもすすんで声かけが楽しんでできるように頑張ってほしい」と期待を示した。
遊佐局長は「コロナ禍の影響で縮小開催していた頃と比べ、今年は人出、特に海外からの観光客が増えた。露店の雰囲気が新鮮に感じられるようで、ご当地フォルムカードに興味を示す外国人が多かった」という。
また「新入社員たちにとって局外での販売デビューになった。初めのうちは恥ずかしそうにしていたが、祭の盛り上がりとともに笑顔も増え、大きな声も出るようになってきてホッとした。自粛や規制続きで学生時代のイベントも少なかった世代。今回新たにできた縁を大事に、互いに励まし合って成長してもらいたい」とコメントしていた。
激励に訪れた藤原統括局長は「大阪を代表する大きな祭で、こういう機会を設けられるのは大阪中央南部会ならでは。大阪天神橋局の遊佐局長と社員たちが商店街に根付いているからできること」と話し、「同じ目標に向けて社員同士が協力し、そして楽しむことで、仕事への意欲が高まったら嬉しい。通常勤務に加えての打合せや準備は大変だったと思うが、皆とても頑張ってくれた」とねぎらっていた。
【天神祭PT担当(役職・敬称略・・・●は各チームリーダー)】CSリーダー:寺内彩加(大阪太融寺前)/POP:●栗林由紀恵(大阪西天満)、足立さくら(大阪曽根崎新地)、小原弥希(堂島浜通)、野崎智彦(大阪OAPタワー内)/お・も・て・な・し:●黍原彩香(大阪野崎)、村上加奈子(中之島センタービル内)、田中瑞葵(大阪宇治電ビル内)、荒尾実莉(堂島ビル内)/うちわ・MAP作成:●馬場池茜(中之島)、冨加見貴之(大阪天神橋)、梅垣樺奈(大阪天満橋)、林田大和(大阪東天満)/SNS、ぽすくま:●中井仁美(堂島アバンザ)、田中もえ(大阪駅前第2ビル内)、中田真登(大阪市役所内)、手塚和也(中之島ダイビル内)、浅香和愛(大阪太融寺前)、東田靖子(大阪曽根崎新地)
«研修参加者(PT担当者以外)»
三馬夕季(西淀川歌島)、牟禮愛奈(大阪福島駅前)、望月優(此花梅香)、平岡寧々(港波除)、川上華歩(大阪九条)、古田愛美(大阪天神橋六)
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